岡本和真
出典:http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20170402-03

昨年は、セリーグ4位に低迷した読売ジャイアンツ。

昨シーズンは、沢村賞を取った菅野を筆頭とした投手力は安定していましたが、打撃陣に核となる選手がいませんでした。

ペナント奪回には、頼れる主砲の力が不可欠になります。 長距離砲として期待される一塁のポジションは、阿部選手と岡本選手が争っています。

果たしてどちらがレギュラーとして相応しいのでしょうか。

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阿部慎之助がいいという理由は?

阿部選手の強みは、積み上げてきた実績とチームメイトから勝ち取ってきた安心感です。

首位打者と打点王を一度ずつ獲得し、WBC日本代表の4番も務めるなど、日本を代表する強打者として活躍してきました。

ジャイアンツが優勝を勝ち取った時には、必ずと言っていいほど阿部選手のバットが勝利を呼び込んでいたのです。

このように、阿部選手には他の追随を許さない実績があり、勝負所を知り尽くした選手だと言えます。阿部選手のようなベテランが打線の軸に固定されることによって、チームには安定感が増します。

ヒットを打てない不調期でも、四球を選んで攻撃をつなげたり犠牲フライで打点を稼ぐなどチームの勝利に貢献する方法を知り尽くしています。

阿部選手につなげば何とかなるという信頼があり、打線の得点パターンを作ることができるので、ゲームプランを立てやすくなるでしょう。

ジャイアンツ打線を引っ張る存在としてまだまだ阿部選手はチームに必要なのです。

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岡本和真がいいという理由は?

岡本選手の良さは、恐れを知らない思いっきりの良さと無限の可能性です。岡本選手は、奈良・智弁学園高校からドラフト2位で入団した今年4年目を迎える若手選手です。

阿部選手に比べると岡本選手はまだまだ粗削りです。実際、昨シーズンも開幕一軍を掴んだものの、三振が多く打率は低迷しすぐに2軍に送られてしまいました。

しかし、裏を返せばその分大きく飛躍する余地が残っているとも言えます。2軍では二桁本塁打を記録し、思いっ切ったバッティングでスケールの大きさを感じさせている岡本選手。

何か一つきっかけさえつかめれば、スーパースターに成長する可能性があります。他球団を見てみると、広島の鈴木誠也選手やヤクルトの山田哲人選手も高卒4年目の年にブレイクを果たしました。

岡本選手が飛躍するとしたら4年目の今年は絶好の機会になります。阿部選手、坂本選手、長野選手などジャイアンツの主力野手陣は、軒並み30歳を越えて高齢化しつつあります。

チーム力の向上のためには、岡本選手のような若い力の台頭が欠かせません。

私はこう思います

実績の阿部選手か可能性の岡本選手か。どちらも素晴らしい選手だけに、正一塁手論争は容易に決着がつきません。

それでも、私は岡本選手を押します。現在の主力が高齢化したジャイアンツのチーム状況には、新しい戦力の台頭が必要です。

岡本選手がレギュラーを奪えば、ほかの若手選手も活気づきチーム内の競争が激化し、それが結果的にチーム力の向上につながることが予想されます。

今年のジャイアンツは挑戦者です。挑戦者らしく、未知の可能性を秘めた岡本選手を抜擢するような改革を期待したいと思います。

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