仲里依紗さん主演のドラマ「ホリデイラブ」の主題歌としてポルノグラフィティが書き下ろした新曲、「カメレオン・レンズ」。

その歌詞やMVの世界が意味深で大人っぽくカッコいいと話題になっています。そこで私なりに「カメレオン・レンズ」の世界について考えてみました。

ヨシノブ指

「大人の格好良さ」「男の理想の大人の雰囲気」が醸し出している今回のポルノグラフィティのmvです。どこかダサ格好いいイメージだった彼らの今までのMVとは少し違うようです


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MVの意味深なアイテム、鏡と赤いリンゴ

カメレオンレンズ

「カメレオン・レンズ」のMVはモノクロの映像から始まります。高級マンションかホテルの一室でしょうか。姿見に映るのは鏡に向かい歌う昭仁さん。次に映るのは姿見で身なりを整える晴一さん。

実は二人は違う鏡を見ているのです。

その後、昭仁さんが歌い晴一さんがギターを弾く、ポルノグラフィティとしてはニコイチの見慣れた風景のようですが、よく見ると二人はほとんど画面に同時には映っていないことがわかります。

これは、同じ風景の中にいるようでも隣の誰かは違う世界を見ているのかもしれないということなのかもしれません。

そして、映像はカラーになり、二人の演奏シーンの合間に真っ赤なリンゴを持つ二人の映像や赤いバラが映し出されます。

全体の映像の色味がどこか冷ややかで鮮やかでない分、その赤い色が際立って見えます。

リンゴが赤であること、真紅のバラが赤であることを強調しているのは、見えている色が本当に真実の色なのか、赤に見えているのはあなただけで、別の色を見ている誰かがいるかもしれないと見る側に問いかけているのような気がします。

ヨシノブ指

人間の目と動物の目で見える景色が全然違うことを昔何処かで知りましたが、同じ人間通りでも本当に見えている景色は同じなのかな?と少し考えてしまうMVですね。


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意味深なカメレオン・レンズの世界

カメレオンレンズって一体なんなのでしょうか?カメレオンはいる場所によって自在に色を変える事ができますよね。

「ありのままの真実など 誰も見ていやしない色を変えたり歪めたり カメレオンレンズみたいに」

人それぞれの価値観によって真実が歪められたり、赤いリンゴが青に見えている人がいるかもしれない。

つまり真実なんて誰かが勝手に作っただけで他の人には偽物に見えているかもしれないということでしょうか。

また、カメレオンは二つの目を違う角度に向ける事ができるそうです。

つまり、その場合一つの景色を見ているように見えていてもそれぞれの目は全く違う景色を見ているということです。

「せめて同じ空を見れたらと 君の肩を引き寄せては見てもそこには2つの月が並ぶ お互いを知らないまま」

どんなに近づいて見ても、同じ月を見てみても、見えているのは同じ物とは限らない。

全く同じ目で見ない限り、その月が綺麗なのか醜いのか、それを知っているのは自分自身でしかないということです。

相手が見ている月を見ることは決してできない。人の心も相手と心も体も入れ替わらない限りわかるはずがないのです。

なんだか切ない歌詞ですね。
ヨシノブ指

「ホリデイラブ」が旦那さんに不倫されてしまうというストーリーであることから、おそらく騙したり偽ったりという人間のズルい部分をカメレオンに例えたのではと考えました。しかしその歌詞は思った以上に深く、近くにいても相手を知り得ない、複雑な心模様が悲しみを生んでしまう人間故のイタさが詰まっていました。

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