前作『RADWIMPS 4〜おかずのごはん〜』約2年3か月ぶりにリリースされたRADWIMPS5枚目のアルバム『アルトコロニーの定理』の最後に収録されている「37458」という楽曲。
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「37458」の読み方は?
「37458」。暗号のような数字の羅列。
これは4枚目のアルバムに収録されていた「05410-(ん)」が起こしてと読むのと同じく、語呂合わせでポケベル読みをするタイトルです。
そう言われてもこの謎の数列、すぐに読めない方もいると思いますが、これは「37458」=「みなしごハッチ」と読みます。
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「37458」の歌詞ってどういう世界観なの?
この曲が収録されている『アルトコロニーの定理』は哲学的な色が濃く出ているアルバムになっています。
「37458」もまた、その類の曲なのですが、数あるRADWIMPSの曲の中でも特に考察するのが難しい作品と言えます。
この曲実は野田さんが曲を作っている途中に、「あ、これみなしごハッチだ」とピンときてこのタイトルになったそうなのですが、どこがどうみなしごハッチなのでしょう。
野田さん自身もみなしごハッチのストーリーをはっきり覚えていないようで、ただイメージとしてハッチを思い浮かべると半ベソかいてるイメージが残っているそうなのです。
“何の気なしに見てたい”というフレーズから考えると、この歌の主人公は世界を客観的に見ている誰か。
また、何度もパパに語りかけていますが、みなしごハッチが探していたのはママでしたよね。
では、なぜハッチはパパの事は探さなかったのでしょうか。
これはハチの特性に関係しているのですが、オスの精子と受精した卵はメスになり、受精していない卵はオスになるというのです。
オスの要素が入っていないのにオスになるというのは不思議な話ですが、この事実から考えると、ハッチはオスであり、パパは見たこともないしハッチと血の繋がるパパはいないということになります。
つまり、この歌に出てくる「パパ」は、見たことない存在や他人の存在の事のような気がします。
絶対ずっと一緒にいようという約束も、叶わなければ絶対なんて存在しないことになり、では絶対は絶対に存在しないと言えるのかとなると、それを断言する事で絶対存在しないという理論は崩れてしまいます。

みなしごハッチというなんだかポップで可愛らしいタイトルにもかかわらず、その内容はとても深く考えさせられるものでした。自分なりに答えは出してみたものの、この歌の持つ真実は野田洋次郎さん以外知り得ないのかもしれません。
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