春になると目や鼻を苦しめる花粉ですが、最近ではスギ花粉などが飛ぶことによって見られるある変わった現象が話題になっているようです。
神秘的な現象ですが、その原因が花粉だと思うと・・・鼻や目がムズムズしてしまいますね。
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花粉光環の読み方は?
花粉光環ってどういう現象のことを言うの?
花粉光環は、スギなどの球形に近い花粉が飛散し、それによって光が回折して起きる気象現象のことです。回折とは花粉などによって音や光などが障害物の影に隠れ、それによって起こるものです。
このことにより、太陽や月の周囲に光の環ができることを花粉光環と呼びます。太陽の周囲にできる以外にも明るい満月の時にその周りに見られることもあります。
スギの花粉による光環は綺麗な円形で色のカラフルで大変美しいものです。
この花粉光環ができる現象も発見されたのはつい最近のことで、1994年頃にフィンランドの天文家が空に不思議な光輪を見つけたのが最初であるとされているようです。
日本では1999年に山形でスギ、コナラ、松などで光環ができることを論文にして報告したのが最初のとされています。
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花粉光環はどういう条件を満たすと現れるの?
花粉光環ができる時期は大陸から飛んでくる黄砂など、空の状態が霞やすく観測にはあまり適してはいません。
このような時には花粉光環を見ることは難しいですが、見やすいポイントとしては、雨が上がり空が青く晴れていて、風が強く、温度が上がった時などの条件を満たすと観測しやすいようです。
しかし花粉光環を見る時には太陽の周囲に発生するため、観測時に太陽を直接見てしまうなどの問題には気をつけるべきです。
日中の花粉光環を見る場合には、必ず太陽の本体は建物の影などに隠れるように観測を行いましょう。
花粉光環以外にもこのような光の環は、氷の粒、火山灰などによっても引き起こされることがあるようです。花粉光環とはまた違った色の美しい輪が見られるようです。
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